見えない強みを次世代に引き継ぐ

知的資産と事業承継

A5判/48頁

@440円(税込)

現在、企業価値の源泉は、従来の製造設備や不動産といった形のある「有形資産」から、技術・ノウハウ、組織力、顧客関係といった形のない「知的資産」へと移行しています。事業承継では、このような知的資産を継承しなければ成功は望めません。中小企業ではつまづくことも多い知的資産の承継について、本冊子はわかりやすく解説しています。

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(もくじ)

0 知的資産と事業承継の密接な関係
Ⅰ 知的資産とは何か
 1) 知的資産の定義と範囲
 2) 知的財産との違い
 3) 知的資産の3つの分類
 4) 知的資産が企業価値に与える影響
Ⅱ 自社の知的資産を見つけ出す
 1) 知的資産の棚卸し
 2) 従業員アプローチで知的資産の情報を得る
 3) 顧客アプローチで知的資産の情報を得る
 4) 競合他社アプローチで知的資産の情報を得る
Ⅲ 知的資産の見える化
 1) 知的資産の見える化の必要性
 2) 知的資産マップの作成
 3) 価値創造ストーリーを描く
 4) 知的資産報告書の作成
Ⅳ 知的資産を活用した経営戦略
 1) 知的資産を核とした差別化戦略
 2) 既存の知的資産の組み合わせによる新規事業創出
 3) 知的資産への投資の優先順位づけ
 4) リスクマネジメントの視点
Ⅴ 承継の種類とメリット・デメリット
 1) 親族内承継の特徴と対策
 2) 従業員承継(MBO/EBO)の進め方
 3) M&Aによる第三者承継の留意点
 4) 各承継形態における知的資産の位置づけ
Ⅵ 知的資産の承継方法
 1) 暗黙知の形式知化プロセス
 2) マニュアル化すべき領域の特定
 3) ノウハウ・技術の権利化戦略と知的財産権保護
 4) 段階的な承継計画の立て方
Ⅶ 次世代経営者の育成と知的資産
 1) 承継者に求められる資質と能力
 2) OJTプログラムの設計方法
 3) 外部研修・教育機関の活用法
 4) メンター制度の構築と運用
Ⅷ デジタル時代の知的資産承継
 1) デジタルツールを活用した知識管理
 2) AI・IoTによる技術・ノウハウの承継
 3) DX(デジタルトランスフォーメーション)と知的資産
Ⅸ 実践事例に学ぶ
 1)事例1:製造業
 2)事例2:サービス業
 3)事例3:伝統工芸
 4) 失敗事例から学ぶ教訓
 ▪補助金など支援策
Ⅹ 未来に向けた知的資産経営
 1) 知的資産経営ビジョンの策定
 2) 短期・中期・長期のロードマップ作成
 3) モニタリング指標の設定
 4) PDCAサイクルを回す
Ⅺ おわりに