見えない強みを次世代に引き継ぐ
現在、企業価値の源泉は、従来の製造設備や不動産といった形のある「有形資産」から、技術・ノウハウ、組織力、顧客関係といった形のない「知的資産」へと移行しています。事業承継では、このような知的資産を継承しなければ成功は望めません。中小企業ではつまづくことも多い知的資産の承継について、本冊子はわかりやすく解説しています。
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0 知的資産と事業承継の密接な関係
Ⅰ 知的資産とは何か
1) 知的資産の定義と範囲
2) 知的財産との違い
3) 知的資産の3つの分類
4) 知的資産が企業価値に与える影響
Ⅱ 自社の知的資産を見つけ出す
1) 知的資産の棚卸し
2) 従業員アプローチで知的資産の情報を得る
3) 顧客アプローチで知的資産の情報を得る
4) 競合他社アプローチで知的資産の情報を得る
Ⅲ 知的資産の見える化
1) 知的資産の見える化の必要性
2) 知的資産マップの作成
3) 価値創造ストーリーを描く
4) 知的資産報告書の作成
Ⅳ 知的資産を活用した経営戦略
1) 知的資産を核とした差別化戦略
2) 既存の知的資産の組み合わせによる新規事業創出
3) 知的資産への投資の優先順位づけ
4) リスクマネジメントの視点
Ⅴ 承継の種類とメリット・デメリット
1) 親族内承継の特徴と対策
2) 従業員承継(MBO/EBO)の進め方
3) M&Aによる第三者承継の留意点
4) 各承継形態における知的資産の位置づけ
Ⅵ 知的資産の承継方法
1) 暗黙知の形式知化プロセス
2) マニュアル化すべき領域の特定
3) ノウハウ・技術の権利化戦略と知的財産権保護
4) 段階的な承継計画の立て方
Ⅶ 次世代経営者の育成と知的資産
1) 承継者に求められる資質と能力
2) OJTプログラムの設計方法
3) 外部研修・教育機関の活用法
4) メンター制度の構築と運用
Ⅷ デジタル時代の知的資産承継
1) デジタルツールを活用した知識管理
2) AI・IoTによる技術・ノウハウの承継
3) DX(デジタルトランスフォーメーション)と知的資産
Ⅸ 実践事例に学ぶ
1)事例1:製造業
2)事例2:サービス業
3)事例3:伝統工芸
4) 失敗事例から学ぶ教訓
▪補助金など支援策
Ⅹ 未来に向けた知的資産経営
1) 知的資産経営ビジョンの策定
2) 短期・中期・長期のロードマップ作成
3) モニタリング指標の設定
4) PDCAサイクルを回す
Ⅺ おわりに